鯵丼セット<そば>(580円)
久し振りに新横浜を訪れた。これから関内まで行くのに腹が持ちそうにないな、と濱そばの暖簾をくぐる。
何時もの天そばを、と思ったのだが、券売機を見るとその値段は350円。なんという事だろう、この値段は日食時代からあじさい茶屋を経て、今日の濱そばまで受け継がれてきた、自家製かき揚げが絶えてしまった事を意味する。
わざわざここで工場製の固い天ぷらを食べるのも気が進まず、「少々値が張るな」と思ったが、噂に聞いていた鯵丼セットを頂いた。
この鯵丼というのは、かの有名な「鯵の押し寿司」で知られる大船軒が、駅そばで出している「鯵のまかない丼」の事で、寿司に使う酢で〆た鯵の切れ端に、刻んだ昆布、刻み海苔をのせたもの。これがまた最高に美味い。押し寿司は鎌倉へ行く度に買って食べていたけれども、こちらはまったく初めてだ。
そしてそばを頂こう。かけかと思いきや、たぬき・わかめ入りの豪華版であった。やはり濱そばでも横浜線系のつゆは塩味が濃いが、なかでも新横はそれが顕著であるように感じた。それはとても、甘みの強い大船軒のつゆとは対照的なように。
御馳走様でした。(Wrote;H24.-3.26)
かき揚げそば(360円)
そしてまたまた・・・濱そば。
横浜線沿線は全てコレなので。今日は新横浜。
食券を渡して、水を汲めば、もう出来上がっている。さすが濱そば、さすが大都会新横浜。
麺は濱そばでも多分ここが一番美味しい。滑らかでつゆとも絡んでいる。
かき揚げは小海老入り。他店同様にここでもすり胡麻が置いてある。これは良いサービスだ。
私が蕎麦を啜る後ろでは、食券を渡そうとするお客さんにオバチャンが「おそばですか?」と決めにかかっている。
もしかしてら、新幹線でうどん文化圏関西から来た人間へのアピールなのかも知れない(という勝手な想像。)
さて次の快速が来るようだ、ご馳走様でした。
ウインズではGⅠ開催、日産スタジアムはマリノスの試合で電車も随分混んでいる。それでも・・・店内は至って静かだった。(Wrote;H22.12.-3)
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ミックスそば(470円)+おにぎり<昆布>(110円)
昨日に引き続き、キッカ君を連れ立って訪れたのは、県庁前の豊庵。大好きだけどナカナカ訪れにくいお店の一つである。
彼はたぬきを、私はミックスを注文。前回と同じ、とみせかけてあの時は揚げ玉で代用のサービス品であった為、正式なミックスを初体験できたというわけなのだ。今回も、本当はちくわ天を食べたかったのだけれども、品切れとの事で残念。小さなお店でやっていくにはあまり多くは用意出来ないものねぇ。
相変わらず美味い。甘じょっぱく濃厚なつゆと、天ぷらの油味、ほろほろとした肉の旨味が絶妙に合わさった至高の一杯。そこに卵が、まろやかさとトロンとした粘り気を与えてくれている。全てツッコんだ訳じゃない、これら全てが計算尽くなのだ。
ちなみにここで使用されている茹で麺だが、横浜市内の路麺店ではお馴染み、八角のものを使用している。Googleストリートビューでも、八角の配送車が停まっているのが見えた。
御馳走様でした。(Wrote;H24.-3.21)
ミックスそば(390円※通常470円)
今日は横浜地裁に行ったので、その帰りに向かったのがこちら。ホントは地裁の地下食堂にもそばがあるようなので非常に気になったのだけれども。
だいぶ遅い時間だったため、天ぷら類が品切れとの事で、かき揚げを天かすにする代わりに肉そばと同額で提供して頂いた。
細切れの肉と天かす、玉子を麺に絡めて頂く。甘じょっぱいつゆと具の組み合わせが非常に良い。面白いのは焼き海苔が一切れ入っている事。種物系には殆ど乗っているようだけれど、このつゆに浸った海苔がまた絶妙に美味いんだなぁ。思わず全つゆしてしまった。
御馳走様でした。(Wrote;H23.11.12)
てんぷらそば(330円)
今日は吹き付ける風も冷たく、長袖でも事足りそうな有難い気温。こんな時、熱い蕎麦がどんなに美味しいものか。(注:Kanapikaは暑い真夏も熱い天そばを美味しく頂いております)
そんな訳でいつもよりちょっと足を伸ばして、やって来た県庁前。交差点を渡ったハイネケンの看板の下に目的のお店を見つけた。
店内は実に狭く、入口から厨房に向かってフラスコ状に奥が広まっている。その為入口付近で自分の注文する番が来るまで並ぶ事になる。受渡口も一人分しか場所が無く、混雑していて返せない丼をカウンター下に置いて帰るのはちょっと奇妙な光景かもしれない。その狭さは平塚「そば新」辺りを彷彿とさせるよう。
さて、後ろを通るお客と尻がぶつからないように気をかけながら、啜り始めた蕎麦はクラシカルな立ち蕎麦のスタンダード・スタイル。衣が主ながらもフニャッ・カリッとした天ぷら、出汁の風味も濃厚な濃いつゆによく絡むバサッとした茹で麺、その全てがこの丼の中に一つとなって、素晴らしい完成度を誇る一杯。
さて、あんまり遅いとひんしゅくを買うばかりなのでチャカチャカと食べ終え、ガラガラのみなとみらい線に乗り込んだ。
御馳走様でした。(Wrote;H23.8.9)
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ちくわ天そば<大盛り>(300円)
今日は私の良き友人キッカ君にランチに誘われた。折角だから彼が好きだという関西出汁のそばでも食べさせて差し上げようかと、向かったのはメディア・ビジネスセンター横の“製麺所直営”のこちら。
時間をずらした事が功を奏したのか、それほど激しい混み具合でない事に安心しつつ、どれにしようかと悩む。どうやら最後に来た時から20円ほど値上がりしているようだが、それでも未だ、相場と比べれば安いだろう。大盛り無料の表示を見つける。今日の注文が決まった瞬間であった。
生麺を茹でているようで待つ事暫し、今までと違う大き目の丼に入れられて供された。ちくわは丸々一本分、なんと豪勢な事であろうか。
さっそくその主役の片割れに齧り付けば、何と揚げたてである。揚げたてのちくわ天ほど高確率で火傷に導かれるものも無いが、冷めたちくわ天ほど固く食べ辛いものも無い。これは世の不条理か、それとも私のエゴなのか、汁の浸みる荒れた舌だけが知っているのだろう。
滑らかな喉越しのそばもなかなか。薄口のつゆに見逃してしまいがちだが、結構な重量感のある麺だ。
すっかり心も満たされてふと横を見ると、友はつゆに感動しているらしく、呟きが聞こえてくる。西の出身である彼には、やはりこの関西風のつゆが馴染みやすいらしい。今まで関東風のつゆに何か引っ掛かるモノを感じていたらしいから、ゆくゆくは東神奈川・日栄軒あたりを紹介し、やりすぎな関東風の神髄を味わって頂きたい。
御馳走様でした。(Wrote;H24.-3.19)
セット①<もりそば>(450円)
関内桜通り沿いのお店。最近知った情報では、鶴見は獅子ヶ谷にある「大門ソフトめん」という製麺所の直営だそうで。鶴見、関西風、かけ200円・・・ここまで聞けば横浜立ち蕎麦フリークならばふと閃くモノがある筈だが。。。
さて今日は、前回とても気になったランチセットを。白身魚フライ、メンチ、コロッケ、ちくわ天など2つの組み合わせか、ミニカレーと、そば・半ライスのセットだが、今回はコロッケ・ちくわ天の①を選択。冷やしなので30円増しだ。
ここでも麺上げ(湯通し)は、大きな釜の前に立つシブい感じのマスターが担当、ちょっと相州っぽい。まず入口で「そばか、うどん」を告げ、その先の会計でトッピングなどの注文を。あれ、どっかに似たシステムだなぁ?
という訳で、まずはそばから。これがソフト麺なのか、御主人が湯通し後に丁寧に冷水で締めた蕎麦はプリプリとした食感とモチっとしたコシが見事で、茹で麺らしきバサバサ感も、ブチブチ感もいっさい感じられない。そしてもり汁もしっかり関西風。ねっとりと麺に絡む深い甘みある昆布出汁の美味しいつゆだ。そしてご飯と惣菜の方だが、ちくわ天は四分の一カットが2つとコロッケが1つ、卓上のソースをかけて頂くが、至って普通(冷凍?)。ご飯は粘着感たっぷり系で、おかずと合わせてねったりと喉に張り付く為、かけそばの方が良いのかと感じた。(または汁物が欲しい。。。)
さて、完食してシックな店内を見回せば、いつの間にかサラリーマンで満員。そしてみな、かき揚げうどんとか、麺にトッピング一品系(280円也)。あらまぁ、ちょっとリッチな関西風そばランチ、御馳走様でした。(Wrote;H23.8.25)
かき揚げそば(280円)
横浜関内、メディアビジネスセンターの向かいに最近開店したらしい店。
もともとこの場所は「弁天そば」という立ち蕎麦店があった場所なので新装開店といったところか。
ベースとなるかけそば・うどんは何と200円。また上に載るかき揚げ、コロッケ等はみな80円、つまりかき揚げそばで280円、驚きの価格。
立ち食いカウンターのみのあまり広くない店内だが結構賑わっている。内装もややシンプルすぎるが新しいだけに小綺麗で好感が持てる。
つゆは如何にも関西風。上に載るかき揚げはやや油こいもののサクサクしていて美味しい。麺はかなり柔らかく、そしてツルツル。
そしてもう一つ気になるのがセットメニューの存在。コロッケ、メンチ等の揚げ物とたぬきそば、ライスが付いて420円。
場所も良くこの値段ですのでこの界隈に勤めの会社員の皆様に愛される店になるでしょうね。ご馳走様でした。(Wrote;H23.1.24)
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ちからそば(390円)※通常490円
不覚にも、頂いておいて記事にしなかった一杯があったという事実を見つけたので、取り急ぎ書き上げてみる。意外にも、頭が忘れていても舌が覚えているもので、段々と食べた時の事を思い出してきた。どうもサービス・デーに行ったようだから、もう3ヶ月も前の話である。
2つもの焼餅が乗っかった姿はなかなか壮観で、食べてみてもやはりボリュームがスゴイ。そばと餅で、炭水化物に炭水化物のトッピング。“力うどん(そば)”を考えた者がいかなる人物であるかは知らないが、なかなか大胆な事をやってのけたものだ。改めて敬意を表したい。
流石に辛いとまでいかなくとも、胃に結構な重量感を感じつつも、揚げ玉とわかめがとてもよいアクセントとなって助けてくれた。確かな満腹とともに、鰹出汁香るつゆに今日も暖められた。
御馳走様でした。
かき揚げ天そば(450円)
小田急線新宿駅、各駅停車の発着する地下改札を出たコンコース沿いにある。
ここが今まで散々紹介してきた“箱そば”の本店である事は云うまでもないが、他の各店舗とは明らかに違う点が多い事から、評判については賛否両論である。
訪れたのはちょうど昼時。次から次へとやって来る客に合わせ、どんどんと蕎麦を茹でている為、常に茹で立てに等しい状態で供される。そんな蕎麦はシャキッとした食感は素晴らしいもの。麺は支店と同じなのだろうか。
つゆは色こそ濃いものの、甘みは殆ど無く、このつゆに関しては独自のものが調製されているのだろう。歯応えのある蕎麦との相性はなかなか良い。
天ぷらは店揚げだが、こちらも支店とは若干趣が異なる。つゆに浸かっている為、フニャっとしてしまう。ショウケースには揚げ置きがずらり。これはこれで美味しいのだけれども、せっかく蕎麦が茹で立てなのだから、よく出るかき揚げ位はストックを減らして揚げたて状態で出せばいいのに。
付け合せはわかめでなく青菜。味が濃く、シャキシャキ感もあって美味しい。
今まで食べ歩いてきた私は、こうして他店と比べてしまったが、初めて「箱根」の味を食べる人にとっては、なかなかクオリティの高い味なのではないだろうか。
とかく、数え切れぬ人混みの新宿駅においても、そのどっしりとした店構えと美味しそうなショー・ウインドウに多くの人が足を留めており、やはり本店としての風格は揺るぎないと再認した。
御馳走様でした。
相州セット「ミニカツカレー」<かけそば>(600円)
ちょいと久し振りに相州そばでランチ利用。今まで食べたことのなかった「相州セット」を頂いてみる。今日は“ミニカツカレー”おぉ、いいじゃん!!
食べなれたこの蕎麦について、今さら深く言及すまいが、それでもやはり美味しい。
太くコシのある、ぬらりとした長いそば。そして、ほどよくカエシ・出汁の調和の取れたつゆ。これが支店ではどうも上手くいかない(笑)
そしてカツカレー。Cセットでミニカレーはすでに頂いていたので、カレー自体の味はなんとなく記憶がある。んでも、記憶にあったよりもしっかり辛味があってイイネ。そして主役のカツ。このカツを食べてみて、カツ系メニューがやたらと高いという疑問が解決した。良い肉使いすぎなのである(笑)
立ち食いそばにして、そのレベルを超越したカツを用意することによって、“あくまでセットメニュー”から“主力商品の一部”にしようとしているのだろう。確かにこれは、大枚叩いて自慢のカツ丼を食べてみたくなってきた。ぜひ今度のサービスデーにでも・・・
御馳走様でした。
かき揚げ天そば(370円)
小田急・相鉄線大和駅東口、駅前広場に面した位置にあるお店。
昼過ぎに訪れたため次から次へと来客が絶えない様子であったのだが、蕎麦を一回に沢山茹でず、毎度毎度「そばを茹でてますので・・・」と断りを入れていた。
そうして供された茹で立ての生麺は、ビシッとしたコシとハリがキマっていて、啜るごとに蕎麦の香りが鼻に抜ける。きっと一分一秒を争う人間ならば食券を捨てて店を出て行くのだろうが、駅前広場ののんびりとした具合を見ている限り、ここではそんな忙しない人間は居ないらしい。
つゆはバランスの取れたよい箱そばの味。決してカエシや出汁に偏重する事のなく、最後の一滴まで飲み干せる。
天ぷらはフニャっとしつつも、ドライに揚げられて油っこさの無い、まさに箱根そばらしい揚がり具合だ。
取り立てての特徴は無いのだけれども、均整の取れた箱そばの優等生といったふうに感じた。
御馳走様でした。
このお店の地図