にせきなこもちぶろぐ...かつて新進気鋭の路麺愛好家学生であった(過去形)Kanapikaが、立ち食い蕎麦(路麺)についてたまーに何か書きます。
頻繁な更新は出来ませんが、そばのように細く長ーーく(極太麺もイイネ!)
天ぷらそば(500円)
寒風の中、クリスマス前の華やかなみなとみらいを背にして紅葉坂を上った。
先日、県立図書館の廃止が検討されているという新聞記事を目にした。今後どうなるかは分からぬが、ここの食堂で一度食べておきたかった。
薄暗くひと気のない階段を下りると、古びたショウケースがあった。
前払の食券方式ではあるが、かといって券売機のような今風のものは無い。代金と引き換えに千切られた色紙を握って出来上がりを待つ。
いつから使っているのだろうか?ベコベコで傷だらけになった、今や懐かしアルマイト製のお盆に乗せられて一杯の天ぷらそばが出来上がった。
天ぷらは注文後揚げでカリッとしていて良い。香ばしさと玉ねぎの甘みが口に広がった。
つゆはやや甘口で優しい味わいである。麺は冷凍麺。
窓側の座席こそ差し込む日射しに眩いものの、ここを除いてはあまりに薄暗い。館内全体と同じその煤けた雰囲気も相まって、清潔感や美味そうな感じといった要素が感じられなかった。
この厳かで埃っぽい雰囲気こそ昔からの図書館ではあろうが、県民の税金を使って賄う以上、そうそう遊ばせてもおけないのだろう。
御馳走様でした。
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