にせきなこもちぶろぐ...かつて新進気鋭の路麺愛好家学生であった(過去形)Kanapikaが、立ち食い蕎麦(路麺)についてたまーに何か書きます。
頻繁な更新は出来ませんが、そばのように細く長ーーく(極太麺もイイネ!)
そば<ちくわ天>(340円)
根岸線磯子駅から徒歩2分、比較的近年建てられた庁舎は立派で美しい。(某M区、N区と比較しているつもりはありません、念の為。)
今日、磯子区民で無く、図書館に行きたい訳でもない私が何故ここに来たのかと言えば、7階の食堂が目当てなのである。
昼休みを過ぎた食堂は人影もまばらで、この悪天のせいかやたらと殺風景に見えた。
受け渡し口からよく見える調理風景から分かった冷凍麺。冷凍のレの字で嫌悪感を示す私だが、ここのはなかなか旨かった。透き通るような色の見た目はまさしくそれであるが、啜ってみると滑らかで、モチモチとしたやらしい食感も無く、生麺に限り無く近い素晴らしいものである。あぁ、私は反省した。冷凍麺が全て悪では無いのだ。
やや薄口の甘しょっぱいつゆは私好みで悪くない味。
食券機にはそば、うどん、とのみあり、トッピングは日替わりになるようだ。この日はちくわ天であったが、これについてさしあたって筆を取ろうとは思わない。
眼下には毎朝揺られている根岸線の蒼い電車、それからやや視線を上げると、幸浦まで出来上がった湾岸線(何時の話だ)。そして首を真っ直ぐに伸ばすと、くすんだ灰色の海があった。
御馳走様でした。
最後に付け加えると、食器の返却が面白く、また厄介だ。めいめい食べ終えた皿を水で流してから奥の水槽に浸け、箸、トレイとそれぞれ指定の場所へ置く。これも公共食堂ならではか、いや随分と指示が多いな。
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かき揚げそば(380円)
私が横須賀へ訪れた帰り、帰路の手段としては横須賀線を手配していたので、途中逗子にて降りて昼食を喰う事となった。
ここもれっきとした大船軒の支店ではあるが、もともと“あじさい茶屋”であった事、また現在同店もこの“あじさい”系列の配下となってる事もあり、どうもその雰囲気を強く醸し出している。
まず初めに麺であるが、あじさい麺をあじさい麺らしく調理したというか、プルプルとした弾力ばかりが目立つのは残念である。これも大船軒のつゆであるから何とかなろうものであるが。
甘みの強いつゆはここならではで、似た味というのは食べた記憶が無い。今日は食べなかったが、押し寿司と共に食べるのにも丁度良いような気がする。
天ぷらは固めの揚げ置き、まさかこれも北戸田製品なのだろうか。野菜の甘みと適度な油っ気があって、このつゆに解しながら頂くと悪くなかった。
受け渡し口横のケースには、使い捨てのプラ容器に入ったいなり寿司、貼られたシールには「日本エンタプライズ」と尾久か北戸田だったか、工場の住所。これでは手づくり感も情緒も何も無い。大船軒の看板を出して営業しているところで、これをそのまま手渡されたのでは遣る瀬無い。
御馳走様でした。
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もりそば大盛り(220円) ※通常320円
ここのところ、月一度のサービス・デーにばかり食べているようで何だか申し訳ない。
しかし、もうすぐ夏の季節メニューが始まるであろう。その時は日を厭わずにすぐ訪れたい。
昨夏あまり食べないうちに終わってしまったから、そうグズグズはして居られないのだ。
さて今回頂いたもりそば、つい先日いず中の同店にて同じものの並盛を頂いたが、やはりこの本店の滑り気のある生麺は格別である。某ファスト・フード店からのハシゴで無ければ、「大盛りのさらに大盛り」にでも挑戦してみたかったところではあるが、残念である。
しかし、限りある命の美しさのように、この美味い蕎麦はアッという間に私の胃に収まり、しかしながら底知れぬ満足感を得て私は店を出た。
御馳走様でした。
冷やしたぬきそば(380円)
こちらは久し振りの再訪である。そして、今年も冷したぬきの季節がやって来た。
昼時の混雑する店内、慌てふためく店のおばちゃんに不安を感じたものの、麺が柔らかい事もなく、つゆが多すぎることもなく、かくして一年振りの懐かしさと、新鮮さを与えてくれる一杯が出来上がった。
元来甘めの箱根のつゆであるが、冷やしでは尚更それが強く感じられる。
シャキシャキとした胡瓜の青味、海苔の香り、香ばしい揚げ玉と、この麺が絡み合って私に早すぎる初夏を伝えた。(Wrote;H24.-5.21)
御馳走様でした。
かき揚げ天そば(370円)
伊勢原、と言えば大山詣の玄関口。駅前に鎮座する立派な鳥居が何ともイイ雰囲気を醸し出す。
そんな伊勢原の駅構内にあるお馴染み箱根そば。
何だかんだでこのところ季節メニューばかり食べていたので久しぶりのかき揚げ天そば。
天ぷらがちょっと・・・揚げが甘いかな?衣が厚くてソフト、というちょっと食べるのが怖くなる食感だった。店揚げになると結局味にバラつきが出てしまうのは仕方無いのかねぇ。
ちょっと茹で麺っぽい食感の麺は私好みでしたが。茹で置くとこうなるのか、ちょっと箱そばらしくない感じの蕎麦も悪くないよね。
久しぶりの小春日和な暖かさに、上着を脱いでかきこんだ一杯でした。
ご馳走様!!(Wrote;H23.-6.-7)
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かき揚げ天そば(370円)
久し振りの、小田急沿線への出張である。
その帰りと言へば、やはり箱そばに向かうしかない。既に始まった酷暑の中、熱い天そばを喰らうには幾分か躊躇するものがあるが、私の尊敬する部長氏が同行してくださるとの事で、喜び勇んでイザ店内へと向かう。
かくして出来上がった変わらぬ眺めの一杯であるが、かき揚げは揚げたてとのこと。丼を持つ手が悦びで震える。
やはり普段の揚げ置きと比べると油っ気もそれなりに多く、非常に躍動的な感を覚える。つゆに溶かして勿体の無いことをせぬよう、また熱々の為に難儀しながら頂いた。
つゆは深い甘みと、ほのかな出汁の香り。かといって私のような辛党にも不足ない塩っ気である。やはり完成度が高い。
麺も茹で立てでシャキシャキ、啜るごとに香りが広がる。
ふと、我にかえって顔を上げると、幸せそうにざるそばを啜る部長の姿があった。
私は未だ嘗て、こんな美味しそうに路麺を食べる女子高生を見た事が無かった。
御馳走様でした。
コロッケそば(250円) ※通常350円
相州そばが食べたい、そう思ってふと思考を巡らせてみると、実にかなりの間本店に行っていない事に気づいた。
ふとカレンダーを見るともうすぐ月も半ばで、これはやはり行くしかない。そう、サービス・デーである。
今回はコロッケそばを頂く。これが250円とは信じられない。なんだか申し訳なくなってくるので、これからも普段の日も通う事にしよう。そういえばこの一年、退校後の足で何度この店に来た事だろうか、これはあと2年続く。
さて、ここのコロッケはホックリとして惣菜としての価値も高い。甘みのあるジャガイモの中に、僅かに人参の赤い粒が見える。
そばも、つゆも、ネギも、変わらない。これが私のマイスタンダードである。今度は後輩引き連れ来ようかしら(笑)
御馳走様でした。
天ぷらそば(350円)
平塚から乗った愛甲石田行きのバスを長沼と言うバス停で降り、幼少の頃訪れた総合防災センターの斜向かい、昼休みで休憩中のトラックの車列の横に目当ての店はあった。色あせたテント張りの外観はこれぞ神奈川のロードサイド路麺、最高である。
間口はあまり広くないが、入ってみると店内は奥に広く、存外キャパシティは大きいようだ。そんな店の規模を象徴するかのように、4人の元気なおばちゃんズが賑やかに迎えてくれた。
天ぷらはサクッとはしないものの、大きく切られた玉ねぎ・人参の甘み、そして揚げ油の旨味が詰まっていて美味しい。
麺は食感的には、解凍具合のよろしくない冷凍麺のような独特な様子。しかし、厨房に番重が置かれているところを見るとこれは茹で麺なのだろうか。「佐久間製麺」というのは平塚の製麺所らしい。
つゆはしっかりとした出汁と、カエシのほのかな甘み。とてもバランスがよく、飲みやすい味である。
ゴロゴロと大きく切られたネギが面白い。噛むと口中にピリリとしたネギの風味が広がった。
店先にはオレンジと青で「定食家そば八」と書かれた看板が出されており、確かに湘南台の同名店と関連がありそうだ。どちらも私にとって好ましい要素を多大に含んだいい店だと思う。
御馳走様でした。
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