にせきなこもちぶろぐ...かつて新進気鋭の路麺愛好家学生であった(過去形)Kanapikaが、立ち食い蕎麦(路麺)についてたまーに何か書きます。
頻繁な更新は出来ませんが、そばのように細く長ーーく(極太麺もイイネ!)
もりそば(300円)+かき揚げ(150円)
先日訪れた「角丸」の交差点を挟んで対角線上の反対側に先日開かれた店である。
通りから入って正面に受け渡し口と、そこまでの壁沿いに立ち食いカウンターが伸びるシンプルな構造。
ここの店主は茹で立て・揚げたてに相当拘っていると見え、「どうしてもお急ぎのお客様にだけ茹で置き・揚げ置きのものを出します」との貼紙が見えた。
そうしたこだわりに感心しながら出来上がりを待っていると、大変お待たせしましたと申し訳なさそうに品を出された。
細めながらしっかりとしたコシのある麺は、店内に置かれていた番重から察するに八角のものらしい。流石茹で立てだけあって香りもまた良い。
つゆの方は他に置いてある冷かけ系メニューをも意識してなのか、以前の味奈登庵のような、出汁の鰹風味を前面に押し出した味であった。もう少しキリッとカエシの辛味を出しても良さそうだが、ここは好みの問題であろうか。
食券を渡してから揚げていたかき揚げもまた素晴らしい。箸で崩しながら塩を振って頂いたが、カリッとした衣と野菜の甘み、更には甘エビが2~3尾も入っていた。揚げたてにして胃にもたれる事も殆ど無く有難い。
大よそ薄利多売の立地商売と言われるこの業種で、注文後調理が果たして吉と出るか凶と出るかは知れぬが、出された蕎麦にこの店の拘りようが感じられた。
御馳走様でした。
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かきあげそば(380円)
鶴見駅前から京急線の高架下を北へ歩き、末吉大通りを二国の方へ向かった所にある店である。
丁度麺を茹でているらしく、ゆで太郎らしく広い店内で出来上がりを待った。
細くざらつく感じのある麺はこのチェーン独特のもので、こういう蕎麦を出す店はあまり無いように思う。
蕎麦らしい風味がよく感じられて私は嫌いではない。ただ、少し弱く手繰り難いのが珠にきず。
かき揚げもなかなか立派なものである。分厚く具沢山、揚げ置きなのでもたれる事も無い。どうも私の胃は天ぷら油に弱いようなので、これはまた嬉しい点だ。
甘めのつゆもまたゆで太郎らしい。なんだか久し振りに飲んだ気がする。チェーンが少ないからなぁ。
二人の男性店員は随分と静かで、しかし空いた店内にはこれで十分なように思え、太田町の店も少し見習って頂きたいものだと思った。
御馳走様でした。
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もりそば(360円)+甘えびのかき揚げ(130円)
伊勢佐木の横浜根岸道路沿いに最近開店したお店。
かけは260円だが、もりは麺が200gとの事で100円高いようだ。
天ぷらは多めの衣で海老と牛蒡、玉ねぎ、人参が固めてある。見た目に反してサクッとしていて悪くない。
麺はかなり色が濃いが、風味はそれほど強い訳では無い。プニプニとした食感からも分かる通り冷凍麺のようだ。
しかし、問題なのはつゆである。飲む事に耐えず、塩辛くて蕎麦の味も全く分からない。通はよく“つゆを少しだけ付けて”なんて事を語ったりもするが、そういう食べ方に適した辛汁とも少し違うものがある。
結果として蕎麦の味もよく分からず、ただセルフサービスの沢庵がとても旨かった事を最後に記しておく。
それから、同行した友人の味覚を信ずる事として、彼曰くかけつゆはそこそこ美味しいようだ。
御馳走様でした。
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かき揚げそば(500円)
横浜駅。相鉄口から岡野交差点へ伸びる、その最も賑やかで雑然とした通りの一角に最近出来た店。名前は「立ちそばWARABI」。どこかのやたらとエラそうに書く立ち蕎麦ブログがそんな名前だったような気もするが、まぁいいか。
食券を買い店内へ入ると、シックな店内、メタリックのカウンター、ジョイナスのブティックで流れていそうなガンガンと鳴るBGMは、今時流行りのおしゃんてぃーなラーメン屋にありそうな風情である。
天ぷらは注文後揚げ。かなりしっかりと揚げてあるようで、サクリと食べると好い香ばしさが口中に広がる。
麺も同じく注文後の茹で上げ。香りもそこそこ、しっかりとしたコシがあって悪くない。
ただ、そんな中で、出汁の風味もあまり強くなく、甘めのつゆはどこか中途半端な印象。
なかなか斬新なお店で、今後どうなっていくかが気になるところではあるが、若者の多いこの界隈で果たしてこの値段がどこまで通用するものだろうか。
御馳走様でした。
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そば<ちくわ天>(340円)
根岸線磯子駅から徒歩2分、比較的近年建てられた庁舎は立派で美しい。(某M区、N区と比較しているつもりはありません、念の為。)
今日、磯子区民で無く、図書館に行きたい訳でもない私が何故ここに来たのかと言えば、7階の食堂が目当てなのである。
昼休みを過ぎた食堂は人影もまばらで、この悪天のせいかやたらと殺風景に見えた。
受け渡し口からよく見える調理風景から分かった冷凍麺。冷凍のレの字で嫌悪感を示す私だが、ここのはなかなか旨かった。透き通るような色の見た目はまさしくそれであるが、啜ってみると滑らかで、モチモチとしたやらしい食感も無く、生麺に限り無く近い素晴らしいものである。あぁ、私は反省した。冷凍麺が全て悪では無いのだ。
やや薄口の甘しょっぱいつゆは私好みで悪くない味。
食券機にはそば、うどん、とのみあり、トッピングは日替わりになるようだ。この日はちくわ天であったが、これについてさしあたって筆を取ろうとは思わない。
眼下には毎朝揺られている根岸線の蒼い電車、それからやや視線を上げると、幸浦まで出来上がった湾岸線(何時の話だ)。そして首を真っ直ぐに伸ばすと、くすんだ灰色の海があった。
御馳走様でした。
最後に付け加えると、食器の返却が面白く、また厄介だ。めいめい食べ終えた皿を水で流してから奥の水槽に浸け、箸、トレイとそれぞれ指定の場所へ置く。これも公共食堂ならではか、いや随分と指示が多いな。
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