にせきなこもちぶろぐ...かつて新進気鋭の路麺愛好家学生であった(過去形)Kanapikaが、立ち食い蕎麦(路麺)についてたまーに何か書きます。
頻繁な更新は出来ませんが、そばのように細く長ーーく(極太麺もイイネ!)
ちからそば(390円)※通常490円
不覚にも、頂いておいて記事にしなかった一杯があったという事実を見つけたので、取り急ぎ書き上げてみる。意外にも、頭が忘れていても舌が覚えているもので、段々と食べた時の事を思い出してきた。どうもサービス・デーに行ったようだから、もう3ヶ月も前の話である。
2つもの焼餅が乗っかった姿はなかなか壮観で、食べてみてもやはりボリュームがスゴイ。そばと餅で、炭水化物に炭水化物のトッピング。“力うどん(そば)”を考えた者がいかなる人物であるかは知らないが、なかなか大胆な事をやってのけたものだ。改めて敬意を表したい。
流石に辛いとまでいかなくとも、胃に結構な重量感を感じつつも、揚げ玉とわかめがとてもよいアクセントとなって助けてくれた。確かな満腹とともに、鰹出汁香るつゆに今日も暖められた。
御馳走様でした。
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かき揚げ天そば(450円)
小田急線新宿駅、各駅停車の発着する地下改札を出たコンコース沿いにある。
ここが今まで散々紹介してきた“箱そば”の本店である事は云うまでもないが、他の各店舗とは明らかに違う点が多い事から、評判については賛否両論である。
訪れたのはちょうど昼時。次から次へとやって来る客に合わせ、どんどんと蕎麦を茹でている為、常に茹で立てに等しい状態で供される。そんな蕎麦はシャキッとした食感は素晴らしいもの。麺は支店と同じなのだろうか。
つゆは色こそ濃いものの、甘みは殆ど無く、このつゆに関しては独自のものが調製されているのだろう。歯応えのある蕎麦との相性はなかなか良い。
天ぷらは店揚げだが、こちらも支店とは若干趣が異なる。つゆに浸かっている為、フニャっとしてしまう。ショウケースには揚げ置きがずらり。これはこれで美味しいのだけれども、せっかく蕎麦が茹で立てなのだから、よく出るかき揚げ位はストックを減らして揚げたて状態で出せばいいのに。
付け合せはわかめでなく青菜。味が濃く、シャキシャキ感もあって美味しい。
今まで食べ歩いてきた私は、こうして他店と比べてしまったが、初めて「箱根」の味を食べる人にとっては、なかなかクオリティの高い味なのではないだろうか。
とかく、数え切れぬ人混みの新宿駅においても、そのどっしりとした店構えと美味しそうなショー・ウインドウに多くの人が足を留めており、やはり本店としての風格は揺るぎないと再認した。
御馳走様でした。
相州セット「ミニカツカレー」<かけそば>(600円)
ちょいと久し振りに相州そばでランチ利用。今まで食べたことのなかった「相州セット」を頂いてみる。今日は“ミニカツカレー”おぉ、いいじゃん!!
食べなれたこの蕎麦について、今さら深く言及すまいが、それでもやはり美味しい。
太くコシのある、ぬらりとした長いそば。そして、ほどよくカエシ・出汁の調和の取れたつゆ。これが支店ではどうも上手くいかない(笑)
そしてカツカレー。Cセットでミニカレーはすでに頂いていたので、カレー自体の味はなんとなく記憶がある。んでも、記憶にあったよりもしっかり辛味があってイイネ。そして主役のカツ。このカツを食べてみて、カツ系メニューがやたらと高いという疑問が解決した。良い肉使いすぎなのである(笑)
立ち食いそばにして、そのレベルを超越したカツを用意することによって、“あくまでセットメニュー”から“主力商品の一部”にしようとしているのだろう。確かにこれは、大枚叩いて自慢のカツ丼を食べてみたくなってきた。ぜひ今度のサービスデーにでも・・・
御馳走様でした。
かき揚げ天そば(370円)
小田急・相鉄線大和駅東口、駅前広場に面した位置にあるお店。
昼過ぎに訪れたため次から次へと来客が絶えない様子であったのだが、蕎麦を一回に沢山茹でず、毎度毎度「そばを茹でてますので・・・」と断りを入れていた。
そうして供された茹で立ての生麺は、ビシッとしたコシとハリがキマっていて、啜るごとに蕎麦の香りが鼻に抜ける。きっと一分一秒を争う人間ならば食券を捨てて店を出て行くのだろうが、駅前広場ののんびりとした具合を見ている限り、ここではそんな忙しない人間は居ないらしい。
つゆはバランスの取れたよい箱そばの味。決してカエシや出汁に偏重する事のなく、最後の一滴まで飲み干せる。
天ぷらはフニャっとしつつも、ドライに揚げられて油っこさの無い、まさに箱根そばらしい揚がり具合だ。
取り立てての特徴は無いのだけれども、均整の取れた箱そばの優等生といったふうに感じた。
御馳走様でした。
このお店の地図
磯のりそば(390円)
やや久し振りの相州そば。慣れ親しんだ味が恋しくなって、夕刻のオフィス街へと足を向ける。
今回は、冬のおすすめとして外にも掲示されている“磯のりそば”。
慣れた手つきで用意されたそばに、家によくある円筒状の密閉ケース(焼き海苔を入れてあるやつ)から大量のフレーク状になった海苔を振り掛けられ、表面のほとんどを翠の樹海で覆った状態で供された。
性格の曲がった私は、いきなりその森へ手を付けず、一旦そばを下から引き出して啜り、変わらない味をしっかりと確認。そしていよいよ磯海苔へと挑むのである。
表面のほうは、パリパリとした食感と香ばしさが、汁に浸かった下のほうは、シャキシャキとした生海苔に近い食感と、出汁と磯の香りとが混じった深みある味わいが、それぞれ楽しめる。
どうも私はごく幼少の頃から海苔が好きで、それは今でも変わらないのだが、これはきっと埋め立てる前の横浜根岸で、採れたての海苔を食べて育った祖父のDNAが受け継がれてるに違いない。
好物の海苔を目一杯食べる事が出来、ノリノリで店を後にした(さむっ・・・)
御馳走様でした。
天ぷらそば(330円)
北里大学病院のすぐ近く、村富線沿いにあるお店。
いずみ野や瀬谷の環4沿いにある店と同系列なのだが、一つ毛色が違うのはここでは「ラーメンショップ」と「そば うどん おにぎり」が内側で繋がって一つのお店になっている事だ。
席に座って、ラーメンのメニューを裏返すと、天ぷらそばやおにぎりなどが書かれたメニューが載っている。
店や看板の雰囲気からするに、この系列3店の中ではここが元祖のように見える。
そばの味のほうは他と変わらず。油っ気と春菊のほろ苦さが素敵な天ぷら、甘しょっぱいつゆ、滑らかな茹で麺。ただ一つ違うのは、他店と比べ、少し底の深い丼を使用していた事だろうか。
今回は一つ閃いて、少々行儀悪いが、ラーメン用に卓に置かれている「椿商事特製らあじゃん」(ラーメンショップFC各店に配送される、豆板醤の一種)をつゆに少々溶かしてみた。すると、味は一変。辛味噌うどんのスープに近い風味となり、これはこれで悪くない。とくにうどんに対しては相性が良さそうだ。
御馳走様でした。
このお店の地図
コロッケそば(380円)
既にお馴染みである、伊勢佐木モールの富士そば。
今日は“コロッケそば”を。そういえば、富士そばのコロッケはどうなっているんだろう?
ちょこっとつゆに浸してから、一口頂いてみる。するとおぉ、ミックスベジタブル入り。ちょっと意外かも。
しっかりと塩分の効いたつゆと、ほっくりとした馬鈴薯の甘みがよいコントラストになっている。
そばは茹で置きのようで随分と早い提供時間であったにも関わらず、しっかりと生麺と分かるコシと香り。これもなかなか。
なんだか非常に良い出来で、少なくとも同額の天ぷらそばに比べるとガッカリ感は殆ど無い。
今度はセットものに温玉サービスだそうで、先日キッカ君から嬉々とした写メが届いた。いっつもランチは向こう側に行ってしまっていたのだけれども、今度はこちら側にも来てみようか。
御馳走様でした。